私が経験している派遣社員という立場
私は今現在、33歳で既婚者で1児の父です。派遣社員という立場で働き続けてはや4年めになります。前職を退職してから独立に向けて数々の努力をしてきました。正社員になることなんて考えていない、独立出来たらそれでいい。というのが私の持論でした。
ところがサイドビジネスとして続けてきた自分のビジネスが一端は軌道に乗り順調に進んでいったのですが、やがて頓挫。誰かに守られていないという立場である現在の派遣社員というポジションは自分にはとても厳しく、しかしそれでも今まで正社員にならないのか?という周りの声を無視し続けた結果、今いる会社での立場が段々と苦しくなってきてしまっています。
私の立場は特殊なのかもしれません。しかし、私は少し反省しなければならない点があると思うのです。それは周りの温かいやさしさに背を向けて今日の今まで今の会社で過ごしてきたことです。もちろんとても感謝していました。こんなにいつも気にかけてくれていて、それでも中々期待にこたえられないことに対してのジレンマというものもありました。
正社員になるべきなのか?なって安い安いといわれる給料でやるべきなのか?
それとも派遣社員のとして勤め続け、自分のビジネスを成功させて独立するべきなのか?とても悩みました。正社員になったからと言って自分のビジネスができなくなるわけではないのですが、どこか逃げ道にしていたのか?と今になって思うんです。
今は弱気になっているからこう思うのかもしれません。ただし自分のビジネスが甘っちょろいほどうまくいくとは思ってはいませんでしたけどね。
それでも努力すればなんとかなると思っていました。
私は正社員の求人を探すことを拒んでいる訳ではありません。
言葉にすると何故かうまくいかなくなる不思議な感覚
何故か私はビジネスがある、という言葉を表だっていうとそのビジネスがうまくいかなくなる不思議さ。
以前からこの感覚はありました。
誰かと付き合っているということを口にするとその人と別れてしまう。
実はこんなことやってうまくいっているということを口にすると途端にうまくいかなくなる。
この変なジンクスは私のビジネスにも現れました。
自分にはビジネスがあるから大丈夫。だから正社員にならない。確かにうまくいけば正社員になる必要なんてどこにもないってことは誰だってわかります。
金持ち父さん貧乏父さんを読んで感化された?
今はまさに貧乏父さんの心境。
家賃の督促状、税金、携帯代金の支払い督促などなど。
毎月の給料はこれらの債務を支払って結局何も残らず。
子供はまだ小さいからいいものの大きくなってからでは不安で仕方ない今の現状。
不況がいけないのでしょうか。否、自分の責任であり不況などは現象に過ぎないのです。むろん経済の状態が自分に影響を及ぼすことは知っていますし、その影響下でも自分は独立して生きていかなければいけない訳です。つまりどういった状況でも家族を守らなければならない、これは親として当然でしょう。
家族を守るために正社員になる?
正社員になることは自分の中で一体どういったことなのか。
正社員になると何が変わるのか?
周りはよく言います。それは『安定』だと。
安定という言葉は誰でも欲するものでありますし、正社員になることは安定を求めること由来すると僕は考えています。その理由があるからこそ正社員になることは安全策であり、将来的な安定、老後などの安定のために正社員になろうとする方が圧倒的に多いはずです。
しかし、そういった理由というものは正社員となる際に受ける面接などでは理由としては通用しない訳でありますね。
ここら辺が少しわかりづらいのですが、企業は利益を追求するために存在するものであり企業は株主のものだとする考え方もあり、いや働く人のためのものであるとする労働者の立ち場からの意見もある。
実際どっちだと思われますか?
正社員となるための面接で業績が評価されない
例えば今派遣されている会社で正社員になるための面接を受けたとします。
しかも正社員の募集をしているのが貴方がいる部署だとします。
当然、業務内容を知っている貴方は最も最適な人材として考えると思います。
ところが私がいる会社はそうは考えません。
私の所有する資格はゼロだとします。
対して応募してきた外部の方はTOEIC800点、資格も他にあるという方だとするとそちらを優先します。TOEICの点数というのはご存じの方もいらっしゃると思うのですが点数が高かろうと喋れない人はしゃべれないし、というのが現状です。
しかし企業はこういった人材を欲しがります。
少なくとも私のいる会社はそうです。実務経験がなくてもこういった資格を優先する企業は少なくとも私が勤めている会社がそうですから優遇されるのは間違いありません。